ケアの意識のある人は、治りやすい…

数十年指圧治療をして感じる事は、患者さんの意識が男性と女性とでは違う事です。同じ来院でも女性の方が治療に対し前向きに取り組む傾向があるようです。電話で数日後に治療の予約を取り、治療のアドバイスにもキチンと耳を傾けてくれるのも女性です。それゆえ結果も出やすいです。今回はケア意識について考えてみました。

 

日頃の不調に関して

日頃の不調については男性や女性はどのように感じているのでしょうか。

ここに内閣府が行った調査があります。

現在抱えている不調については「便秘」「肩こり」「頭痛」「手足の冷え」が女性の方が日頃強く不調として感じているようです。

男性は全般的にそれ程感じていません。

また女性がそれらを感じる年齢は20代から30代が最も多く、手足の冷えは40代まで、また肩こりに至っては50代まで不調と感じている女性が多いです。

「症状」については月経痛など生理に関する訴えが多く、20代から30代までの20%近い女性が不調として感じているようです。

 

男性は自身の健康に無頓着

それなら積極的にケアをしているかと言うと、男性は「めんどう」「費用がかかる」「健康だから」等の理由でケアをしない人が多いです。

一方女性は必要性がないからケアしないと言う人は少ないようです。

この調査結果を見る限り、男性は自身の健康意識については無頓着のようです。

実際、何か症状が起こった時にアタフタして医療機関に行く…という印象です。

事実私どもの治療室でも、男性の場合は「今日、これから行きたい。空いてますか」と言った突然の電話が多いのです。

そして治療後のアドバイスでもうなずく事はあるのですが、通院を勧めてもその後の連絡もなく一回こっきりが多いのです。

私も男性ですから、その心理は分かりますが、男性に指圧治療を継続させるのは難しいのです。

 

女性にはケア意識が…

内閣府の調査にはありませんが、女性は継続するとキチンと通います。

指圧治療は何回か連続して通院して戴く事が必要なのですが、その説明に納得してキチンと通院してくれるのも女性です。

なぜ女性は継続する習慣があるのでしょうか。

私は女性には「ケア」の意識が日常的にあるからだと思っています。

毎日鏡で肌の調子や、自分の姿形をチェックしています。

そして継続して手入れをしています。

この意識の違いが指圧治療にも現れているのだと思います。

男性が律儀に継続して通うのは「居酒屋」くらいなものです…。

 

治療で結果を出すのは「女性」

一方、女性の方はキチンと継続してくれます。

ですから当然、よい結果が出るのです。

一般に指圧に来る利用者の方は病気と健康の中間の方です。

日頃から肩こりや腰痛、体調不良を抱える半健康の方々です。

そのような方の場合、一回の施術でスッキリ治る事はあまりありません。

その方の体質や仕事環境などで徐々に無理が重なり、そしてそれが症状や不調に発展するからです。

その不調や症状がどのく程度の期間で治るのか。

長く掛かるか、短い期間で済むかは1~2回施術すれば解ります。

多くは4~5回は掛かる事が多く、治療時にそのようにアドバイスします。

これは決して営業で言っているわけではなく、実際の傾向としてそのようになるからです。

女性の方はアドバイスをすると、キチンと聞いて下さいます。

そしてアドバイス通りに継続して下さいます。

その結果、不調を改善されている方が多いのです。

 

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当会について

経絡指圧普及会・池袋治療室
当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。特に治療では、古来から伝わる漢方式の施術を実践し、利用者の皆さんの体の不調を治す指圧を実践しています。
平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060