指圧を修行している時、師匠である先生の治療を受けた事があります。治療が終わって「僕の悪い所はどこですか」と聞いたところ「神経性胃炎の兆候がある」と言われました。その当時は特にストレスなどはなかったので怪訝な顔をしていました。「頭ばかり使っていると、調子を崩し長生きできないぞ」と言われました。どう言うことでしょうか。
◆長生きの脳と短命の脳…
ある講習中に先生が「治療師の診断を素直に聞き入れる人ほど長生きするのだ。だから人を疑うのは良くない」と話していました。
若かった私は「都合のいい理屈だなあ」と思ったものです。
ところがその後よく調べてみると「短命の人は論理脳である『大脳皮質』ばかり使う。考える事は判断して損得を考える事だから、このような人は疑い深い…。だから命の根幹である本能の力がその分弱くなり短命なのだ」という事でした。
それに対し「健康の根幹を司るのは『大脳の古い皮質』で、これは論理脳ではない。これは快不快の本能が主体であってあれこれ考えない。普段からそのような人は本能の力が強く生命力が強い。だから長生きするのだ」との事でした。
◆素直な方が長生きする
疑わずに人の言うことを素直に聞き入れてしまう人は、現代ではお人好しで思慮が浅いと評価されがちですが、生命の世界から見ると、生命力が旺盛で意外と長生きするんですね。
言葉を変えて言うと、動物的な人…。
反対に病気がちだったり、普段から体の不調を訴える人は論理的で頭が切れる人に多い…。
あなたの周りにも、あっけらかんとして、あまり神経質にならず、毎日を楽天的に過ごしている人が居るでしょう。
そのような人は、あまり病気の事を口にしないでしょう。
そして神経質なったり、心が揺さぶられたりしないものです。
つまり心が安定しているんですね。
考えてみると、現代人はあまりにも神経過敏です。
ちょっとの事でも気にしてピリピリ、イライラ…。
それが積もり積もってストレスになって、寿命を縮めているんです。
人の言葉はもっとサラリと受け止めて、そして受け流していいんです。
そんな態度で生きれば、必ず長生きが出来るはずです。
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