治療院や接骨院のサイトを見ていると「自律神経の不調を治す…」という記述によく遭遇します。簡単に治ると主張するサイトもあれば、体験者の声を載せているサイトもあります。私などは「そんなに簡単に治るのかなあ…?」と頭を捻ってしまいますが、事実そうたやすく治るものでも有りません。漢方では自律神経は「腎・膀胱経」と「三焦経」が担っています。これだけならこの経絡を正せば治りそうなものですが、事はそう簡単ではありません。自律神経の異常は生活に根差したものなので、必ず神経の「興奮」と精神的な「不安」を抱えています。それをバランスよくケアする手段を講じない限りスッキリ治るものではないのです。
日常生活に密着した「自律神経」…
いろいろ検査をしてもこれといった原因が見つからなかったり、病気の程度が自分が考えている程度よりずっと軽かったりすると、医師から「自律神経失調症かな」と言われます。自律神経失調症とは、自律神経のバランスが崩れた状態の事です。
自律神経が乱れると…
例えば緊張したときにトイレが近くなったり、汗をかいたり、手が冷たくなることは、誰でも経験したことがあるでしょう。
また悩みがあるときは、食欲がなくなったり、眠れなくなったりします。
睡眠不足が続いて、めまいを感じた事はないですか。
そのようなストレスや生活習慣の乱れでその状態が長引くと、からだが耐えられる限界を超えて、自律神経やホルモンのバランスが崩れて自律神経が乱れてしまいます。
すると安静にしているのに急に鼓動が激しくなったり、胃腸の具合が悪くなったり、突然からだがほてるといった、種々の不快な症状が引き起こされるのです。
意外と難しい「自律神経失調症」
自律神経の治療は意外と難しいのです。
検査で何も異常ないと言っても、実際に苦痛を感じている以上治療する必要があります。
病院での治療は二通りあります。
一つは症状を抑えるための「対症療法」。
もう一つは「精神療法」です。症状によっては、抗うつ薬や抗不安薬が処方されたりします。
治療にしても元々が体質や気質、生活習慣に関連して発症するので、これと言った決め手がなく、生活を改善しながら気長に状態の改善をはかるという取り組みになるようです。
症状も良くなったり悪くなったりを繰り返す事もあり、専門病院よりかかりつけ医に掛かるのが良いと言われています。
指圧で改善する!自律神経の乱れ…
漢方では自律神経の働きを司るツボは「腎」と「膀胱」のツボと言われています。
そして「三焦(さんしょう)」と呼ばれるツボ(=経絡)もその働きを支援しています。
自律神経が乱れている時はそれらのツボの働きも低下していて、そのひずみを是正すると症状を和らげる事ができるのです。
指圧では全身に点在する「腎」「膀胱」「三焦」のツボを指圧して、その働きを是正し症状を和らげる事ができます。
更に利用者の方には生活上に悩みやストレスがあるわけですから、その生活上の「不安」を指圧を通して共感して和らげると更に大きな効果があるのです。
またそのような共通の認識を持つ事は、互いの信頼関係を築く上でも大切な事です。
指圧の方法ですが、自律神経が乱れている時は神経過敏になっている事が多いので、力押しの指圧はダメです。
相手の気持ちの中まで届くようなしなやかなホッとするような指圧です。
そのためには強圧中心の押し付けるような押圧にならないよう注意しなければなりません。
また自律神経の乱れは病気そのものではないので、そのリズムが回復するように心がければ良いのです。
いくら指圧をして自律神経の回復を促進させるよう仕向けても、心配事や不安などがあると改善が難しいでしょうから、出来るだけリラックスするように考え方を変える事です。
指圧では他のツボの反応などから、現在の気持ちがどのような状態なのか推測できます。
ちょっとした生活指導ですが、それらの事柄を参考にして少し生活を変えたり意識するだけでも症状が変わります。
そのように指圧を活用される方も多いです。
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・DVD:押圧の基本操作
http://www.zshiatsu.net/zshiatsu/dvd/dvd.html
・書籍:基本全身指圧
http://www.zshiatsu.net/zshiatsu/books/detail/2.html
・書籍:経絡指圧概論
http://www.zshiatsu.net/zshiatsu/books/detail/1.html
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≪当会の沿革≫ 経絡指圧普及会・池袋治療室
当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。特に治療では、古来から伝わる漢方式の施術を実践し、利用者の皆さんの体の不調を治す指圧を実践しています。
平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060、