またまた五十肩になってしまいました。前回は左側だったのが今回は右側…。これで二回めなので今回は余裕(?)で過ごしています。そこで前回の経験から、何とか酷くなる前に対処出来ないかと色々工夫をしてみました。すると意外に上手に手当てをすると、急性期の痛みを緩和させる事が出来ました。
五十肩の進み方は…「急性」から「慢性」へ
さて五十肩の症状には「急性症状」と「慢性症状」とがあります。最初は「急性症状」からで、電撃でも受けたような鋭い痛みが少しでも動かすと走ります。自発痛もあって終日何となく腕がピリピリしたりダルくなったりします。これが段々と薄らいで行くと「慢性症状」に移行するわけです。慢性になると可動範囲は急性時よりは広がりますが、限界まで来ると関節がボンドで固定したように動き難くなります。同時に痛みが走って、これで五十肩が完成するわけです。この状態が数ヶ月続きます。
この治し方ですが確かに何もしないよりは指圧をした方が治りは早いようです。ちなみに私の場合、最初の五十肩では試しに何もしませんでした(指圧も受けず病院にも行きません…)。するとその結果は治るまで10ヶ月掛かりました。確かに何もしないと一年くらい掛かるわけです。でも酷くなる前に対処・工夫をすると酷い進行にならずに済みそうです。
私の五十肩の状態…
一回目の経験で急性期では痛くて何もできないというのが現実でした。ちょっとでも触られると電撃痛が走るので、それで何もできずじっと慢性期まで待つという構図です。しかしこの急性期を上手に手当すれば慢性期の症状が軽減されるのではないか…、今はそう考えています。五十肩の初期は上腕前面の大腸経(臂襦、肩ぐう)と後面の三焦経(襦会)あたりに圧痛がでます。このあたりには固い索状のコリがあります。これは「虚」なので決して強く圧してはいけません。痛みを感じないようにソフトに指をあてて温めるように持続圧をして補します。虚(指圧点)の正確な取り方は痛みの走る所に指をしっかり当てて少し動かしてみるとよい。もし「虚」に指が入っていれば動かしても痛みはあまり走りません。これを指圧点として毎日補(持続圧)します。
この急性期では治癒よりもまず痛みの軽減が第一目標です。この段階では三角筋付近はぷよぷよになって虚していますので激しい疼痛部は手指で補してあげれば良いのです。また一般に急性期は安静を重視しますが全く動かさず保護一辺倒も問題があるようです。動ける範囲、痛くない動きで良いので動かしてみる事です。動く事で血行もよくなりますし、筋の硬化も防ぐ事も狙えます。
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手当ての結果は意外と良好…
このような手当てを今回行ってみた所、急性期の症状が改善しました。これに指圧を加えて観察して行きます。指圧は肩甲間部と肩甲骨内縁にコリがありますから、これはムリに押圧で押し潰すような操作はせず痛くない程度に流して指圧をします。また前腕部と腹部は固く凝っているのでこれを解くように全身指圧をします。肩周辺は押圧しません。これを継続して痛みを軽減させ、急性期を乗り越えます。
関連記事:五十肩を自分で考案したツボ体操で治す
★症状の取り方の指圧に関心のある方…
http://www.zshiatsu.net/zshiatsu/dvd/book_dvd/mikata_naosi.html
http://www.zshiatsu.net/zshiatsu/books/detail/6.html
★指圧の考え方に関心のある方…
http://www.zshiatsu.net/zshiatsu/books/detail/5.html
≪当会の沿革≫ 経絡指圧普及会・池袋治療室
当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。特に治療では、古来から伝わる漢方式の施術を実践し、利用者の皆さんの体の不調を治す指圧を実践しています。
平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
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