ツボを使った健康管理で体調万全…

「経絡指圧」ではお腹を特に重視して、お腹の状態を診ます。これを「腹診」と言うのです。お腹の状態でその人の体調を判断しようとするんですね。まあお医者さんでもお腹の触診はする(今は殆どしない…)のですが、漢方の流儀はちょっと趣がちがうんです。あくまで体調を診るんですね。しこりとか腫れではなく、要するに体調を調べるのです。

●日本人はお腹を信じる
これは日本漢方独自のテクニックです。ナゼお腹を診るのかと言う理由ですが、この源流は日本書紀まで遡るんだそうです。昔々の神話の時代、神さま(〇〇のみこと)が女性の腹を破って生まれたという神話から、腹の中に神が宿る→腹の中には「大切なもの」がある→だから腹は大切な部位である→だから腹の底には「真実」がある…となりました。つまり腹の思想です。そこでそれなら医学もお腹を診るのが本道だとなったらしいです。ですから指圧も『腹の底を見るように』と、奥まで深く手指を差し入れます。でも現実には結構硬いお腹をした人が多いので、腹の中どころか指が痛くなって表面だけでギブアップする事も多くて…。お腹を診るのも大変です。

●お腹は健康のバロメーター
でもお腹には臓器が詰まっていますから、現代医学的にも大切な所です。ですからここを丁寧に指圧をする事は、体調維持や病気治療にも意味がある事だと思っています。実際、体調が思わしくない時は、お腹(正確には腹壁)が硬いですね。そして圧すと痛みを覚えます。しかし指圧をしてその硬さを和らげ、痛みを軽減させると病的な気分も改善されるんです。ですからお腹は健康のバロメーターとも言えます。

●お腹で体調をチェックする
皆さんにも簡単にその日の体調をチェックする方法があります。それは朝寝床で、目覚めた時に手で自分のお腹を圧してみるのです。掌のほうが良いでしょう。おへそを中心に、時計回りに圧してみます。この時圧して強い痛みが出たら注意信号です。しばらくその場所を押さえてみて下さい。すると痛みが徐々に和らぎます。そんな感じでグルリと一回りしてみて下さい。これは圧した時の痛みの強弱で、その日のコンディションを知る方法です。ぜひお試しあれ。


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☆当会の沿革☆
当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060、 メールでの問合せ
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