病気が治らない!自然治癒力の強弱…

病気を治すのは自分の「体力」です。これは間違いのない所です。ただ病気を治す体力は筋肉モリモリの体格ではなくて、病気に対する抵抗力です。別物なのです。指圧ではこの体力をチェックして施術します。病気を治すのは薬や手術ではなくて、その人に備わった抵抗力ですから、それが強い人は治りが早いし弱い人は遅いのです。ではその抵抗力をつけるキーポイントは何か。今回は自然治癒力のお話しです。

 

自然治癒力って何…?

自然治癒力は正確には「免疫力」と言い換える事ができます。ただ免疫力は外敵に対しての抵抗力や治癒力を表現するのに対し、自然治癒力は病を治す全体的な力、抵抗力と言う意味になります。元来この言葉は俗称で、医学の世界ではこれを免疫力として当てはめて表現しているようです。
自然治癒力とは生体が元々持っている「治る力」と幅広く解釈しています。ですからケガをして治るのも自然治癒力。不定愁訴が治るのも自然治癒力。うつ病や精神疾患が治るのも自然治癒力と解釈するわけです。

その正体は何だろう…

では自然治癒力の大元はどこにあるのでしょうか。これは「命(いのち)」という目に見えないもの。その「命」に備わった根元的なものです。ちょっと哲学的な表現になりますが、「命」と「臓器」とは別物です。人間が生きているのは心臓が動いているからでも、また胃や腸が食べ物を消化吸収しているからでも、肺が酸素を体内に取り込んでいるからでもないのです。なぜならこれら臓器の働きは二義的で、実は「命」が臓器を動かしているのです。


車はエンジンが動く事によって動きます。エンジンが回転することで燃料やオイル、空気などが連動して供給され自動車は動く事ができるわけです。でもエンジンは勝手に自分から回転し始めたわけではないですよね。まず最初に「動かす力」を供給したからです。そして途中で止まらないように支えられています。心臓も同じです。自発的に心臓が動きだしたのではなく、誰かがまず動かし、そして止まらないように支え続けているのです。その「誰か」が、眼に見えない「命(いのち)」という訳です。ちょっと難しくなってしまいました。ごめんなさい…。

病気を治す「自然治癒力」…

そして「命」が肉体を生き長らえさせるために「自然治癒力」という力を作用させているんです。生き長らえるためには「健康」でなくてはダメですよね。つまり「病気」であってはダメだと言うこと…。ですから「治癒力」という働きがある…と、こう考えるんです。しかしここで注目する事は、肉体が「自然治癒力」を所有しているのではなく、命が「自然治癒力」を所有していると言う点です。命というものが根底にあって、そしてそれが自然治癒力を発揮させているんですね。一般には肉体に自然治癒力があると思われていますよね。肉体が変化して行くんですから…。しかし違うんですね。

自然治癒力の強弱を知る…

では自然治癒力を強くするにはどうすれば良いでしょうか。命の働きは万人に平等です。にも拘わらず、治りの早い人と遅い人が居るのはナゼでしょうか。それがスムーズに働かない「何か」あるわけですね。「治癒力」などは外見では解り難いのですが、指圧でお腹などを押圧すると、その弾力である程度その強弱が判断できるのです。硬いお腹や軟弱なお腹は治りに時間が掛かります。つまり「治癒力」が良くないということ。反対にふっくらした弾力のお腹なら結構速く治ってしまいます。つまり「治癒力」が良いと言うことです。指圧ではこのようにお腹の状態でコンディションが分かります。これは私たちの日常にも応用できます。次の関連記事もどうぞ。

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つまり朝晩、床の中で手の平でお腹を圧してみるのです。そして圧痛があったり、コリや張りが沢山あればお腹のコンディションは悪いと判断します。つまり体全体のコンディションも良くない…と判断して良いのです。そしてこのコンディションを整えるためには、まず体調を整える事が大切です。特別な事は必要ありません。日常生活を振り返って体調維持を工夫しましょう。その積み重ねで「自然治癒力」も上昇して来るのです。

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まとめ

病気を治すのは病気に対する抵抗力です。これを免疫力。俗に自然治癒力と言います。それが強い人は治りが早いし弱い人は遅いのです。自然治癒力の大元は「命(いのち)」という目に見えないものです。それが臓器に働きかけ、病気や異常を治しているのです。病気の治りの遅い人は、その働きを阻害する「何か」があると言うことです。指圧ではその強弱をお腹を観る事で「治る力」の強弱を掴む事ができます。コリがあったり圧痛が続いたりする時は、治る力が低下した黄色信号です。その治る力を整えるためには、体調を整える事がポイントなのです。

 
 
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☆当会の沿革☆
当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060、 メールでの問合せ
 
 
 
 
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