経絡指圧は娯楽ではなく医療の分野です。と言ってもガチ医療と言うより、家庭の中で役立つ「軽医療」の分野です。それは漢方医学の「経絡」というツボを活用しているからです。これを実際に活用すると、日常生活で遭遇するトラブルが意外と解消できるんです。これは現実には「医療」というより、「予防」の形で活用される事が多いのです。どのように役立つのか、その実際を解説します。
私たちは「病気」と「健康」の狭間に…
現代人は常に「病気」と「健康」の狭間にいます。どういう事かといいますと、つまり「病気ではないけれど、充分健康というわけでもない」と言うことです。例えて言えば、病院に行く程でもないけれど、でもどこか調子が悪い。何となく具合が悪い…という状態。そのような経験はなかったでしょうか。現代人は一見健康そうに見えても、その反面結構ムリをした生活をしています。実際ある調査では、健康に不安を感じている人の割合は60%との調査結果が出ています。そして58%の人が「疲労」を感じ、また40%の人が「倦怠感・体が重い」と感じ、70%以上の人が日頃ストレスを感じていると訴えているんです。このような状態は病気の症状とは違いますから、病院では相手にされません。これを「半健康症候群」と言います。つまり私たちは健康と病気との間で生活をしていると言うことです。
クスリを飲んでも治らない不調…
半健康症候群は一種の体調不良ですから、クスリを飲んでも効きません。巷には様々なドリンク剤や栄養剤、サプリメントが売られていますが、どれも特効薬とまでは行かないようです。その理由はそれが特定の病気というより、生活環境が引き起こしたトラブルだからです。例えば情報に囲まれ、精神的に追い詰められた仕事環境。管理された人間関係の中での仕事。時間が不規則で、不摂生な生活パターン…等々。それらが体調を狂わせ不調を感じさせているわけです。つまり一種の「生活環境病」です。ですからクスリは効かないのです。
指圧は治癒力を高めて治す…
指圧は体調を改善し、自身の治癒力を高める働きがあるんです。半健康症候群が「生活環境」が下地であると言うことは、生活環境や自分自身の体調を改善し向上させれば良いと言うことですよね。つまりクスリは一時的にするんです。指圧はクスリに頼らない療法ですから、指圧によって得られた健康とは、その人自身の力によって獲得した健康なんです。そして自分で高めた体力で、自分の不調を治す…。これが指圧のやり方であり、考え方なんです。
指圧でどう変化するのか…
では指圧を受けると不調がどう変化するのか。まず不調は様々な形で現れます。訴えも人それぞれで、医学的には「不定愁訴」と呼ばれます。まず不定愁訴があると、例外なくツボに「コリや張り」、「圧痛(押すと痛い)」が現れます。これを「圧反応」と呼びます。一般的に訴えが大きい人ほど、圧反応も大きいと言う傾向があるんですね。そして圧反応が小さくなると訴えも収まって来るので、指圧ではこの圧反応の軽減を目指します。具体的にどのような経過になるかと言うと、まず最初は指圧をしてもそれ程痛く感じません。それはツボの上の皮膚が緊張して固くガードしているからです。しかし指圧を続けているうちに徐々に柔らかくなって、ツボの反応が出て来ます。すると効果が出始め、体のだるさや不調が徐々に整ってくると言う流れです。
まとめ
現代人は常に健康と病気との狭間に居ます。成人の60%が何らかの健康不安を抱いていると言う報告もあります。ただこの種の「半健康症候群」は病院ではなかなか相手にされません。また生活環境によるものが多いので、クスリを飲んでもあまり効果がありません。この種の症状を治すポイントは、自分の健康体力を向上させ、その治癒力で症状を克服してしまうと言う方法です。その健康体力を向上させる方法として指圧も有効だと考えています。指圧でツボ(経絡)を刺激して、体を整える事で不快な「半健康症候群」の各種症状を軽減させる事ができます。
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☆当会の沿革☆
当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060、 メールでの問合せ