私たちが普段よく経験する気づまりや気疲れは、高じるとなかなか厄介なものです。原因はストレスでしょうが、このストレスが曲者です。ストレスと言えば一時的に強い精神的な負荷が掛かった時に生ずるイメージがあります。しかしコロナが長期化している現在は、コロナ報道を聞いても、昔ほど強いショックは受けないと思います。ではストレスが無くなったのか。実際はどうなのでしょうか。
弱い刺激でも、ストレスはストレス…
弱い刺激でも継続すると、立派に『ストレス』となります。弱い刺激だと、意識的にはストレスが掛かっているとは意識しにくいですよね。でも心の中では重圧は掛かり続けているわけです。するとそれに連れて、体にも負担が掛かっているのです。ここが厄介な所です。そしてふとしたキッカケ、例えば転勤や転属、引っ越しや出張、仕事のちょっとしたトラブルの後に、症状が出たり不定愁訴に襲われたりするのです。皆さんにも、そんな経験はなかったでしょうか。
ストレスで弱い所に症状が現れる…
ストレスによる症状は多岐に渡ります。一般的には「その人の弱いところ」に出るようです。症状といっても『病気』のような激烈な症状ではなく、何となく変だと言う程度の、不定愁訴が多いです。これは自律神経の不調が、その部分の働きに現れるのだと考えられています。
例えば気疲れや寝不足が重なったりしますと、それまでのストレスによる疲労が一気に表面に出て、その人に応じた不調が起こるという事です。普段なら起こりえない程度の作業なのに不調が起こってしまった…。それは弱いストレスの集積が、何かのキッカケで引き金になり不調や症状として表面に出たのですね。
ではどうするか…
ではどうしたら良いでしょうか。よく言われる事ですが、一番の解決法は日頃から独自の解消法を持つ事だと思います。よく趣味を持ちましょうと言いますが、これは趣味に没頭する事で、細々としたストレスが消えてしまうからなんですね。では趣味のない人はどうするかですが、ポイントは「そのストレス源から気持ちを逸らす」ことでいいんです。ストレスがあるとそれが頭に残りますよね。ですから気持ちをそこから逸らす工夫をするんです。具体的には散歩をする。運動をする。ビデオを視る。音楽を聴く。人とおしゃべりをする。そんな事です。つまりそれらを行っている時は、気持ちがストレスから離れているでしょう。そうすると徐々にストレスが消えて、気持ちが落ち着いて来ると言うわけです。ビデオや音楽の場合は、とくに大好きなビデオや音楽でなくてもいいようです。要は多少なりとも熱中して視聴できればいいんです。但し、ビデオや音楽を視聴した後、またストレスの事柄を思い返したり考えたりすると、再びストレスを感じますからご用心下さい。
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まとめ
気疲れや気づまりが嵩じますと、ストレスで体の不調を感じるようになります。ですから不調を感じる前に、メンテナンスをして発散をする事が大切になります。一番手近かな発散法は趣味に没頭する事です。しかし趣味のない人の場合は、気持ちをそこ(ストレス)から離す工夫をする事です。運動やビデオ・音楽の視聴。また友人とのおしゃべりなどは気づまりのストレスを発散する効果がありますので、日常生活に取り入れると効果的です。