なかなか腰の痛みが取れない・その対処法…

腰が痛いと訴える方には、激痛ではないけれど何年も腰の痛みを訴える方がいます。でもこのパターンでは整形外科で診察しても異常のない事がほとんどなんです…。こう言ったケースでは原因は腰ではなく、内臓の失調が原因で、腰の痛みを出している事が多いんですよ。こんな場合、いくら腰をいじってもダメで、まず体の内側を整える事が肝心なのです。

なかなか治らない腰痛

「腰痛の治療をしてるんだけど、なかなか治らなくて…」とか「スッキリ治らない」「いつまでも腰痛が残る」など、治療をしても腰痛が残る事がありますよね。

これはまぜでしょうか。

これは内臓の働きが失調してるがためなんです。

体の調子は神経系統を通して、各臓器が調子よく働いている時は「好調」なわけです。

しかし反対に各臓器の働きが不調和な状態にあると、病は治り難いのです。

この「不調和」というのは病気という意味ではなく、単に調子が悪い状態と考えて下さい。

車で言えば「エンジンの回転数が落ちた」状態。

そして車のパワーが落ちたと考えて頂ければ、イメージしやすいでしょう。

パワーを上げるためには、エンジンの不調の原因を見つけ、回転数を上げてあげれば良いわけです。

腰痛も同じで、不調の原因をみつけて各臓器の働きを上げ、調子を元に戻せば治りやすくなります。

 

腰痛は疲れの総決算…

ではなぜ臓器の働きがダウンするのかというと、体の疲れ、つまり疲労のためです。

日常生活の無理から疲労が重なると臓器の働きが失調します。

それでもある程度までなら、体は働きをカバーしてどうにかバランスを取りますが、疲労が限界を超えるとカバーしきれません。

すると「症状」という形で悲鳴を上げます。

それが現代の腰痛です。

日頃腰に無理を掛けていないのに、なぜ腰が痛くなるのか…。

そう思う事があります。

でもそれは心身の疲れが頂点に達したと言うアラームなんですね。

「腰痛がなかなか治らない」のは「体の疲れが残っている。取れない」とも言えるわけです。

疲れを取ると腰痛が治る

もうお分かりかと思いますが、なかなか治らない腰痛を治す場合は、まず心身の疲労から治して行く必要があります。

腰だけを治すことではありません。

日常生活を振り返ってみると、必ず心当たりがあると思います。

現代の腰痛は、一昔前のような肉体労働の結果と違ってストレスとか運動不足、生活環境や人間関係などから起こる事が多いです。

これらの疲れをとるためには意識的な「くつろぎ」が必要です。

心と体をくつろがせ、リラックスさせる必要があるんですね。

心身がくつろいで疲労が取れてくると、腰痛もラクになって徐々に消えて行きます。

 

まず全身指圧から始める

日常生活によって固まった疲労は、単に休んだだけではなかなか取れません。

ではどうするかと言うと、全身指圧をすると取れて来ます。

疲れが解れない体と言うのは、言わば「絡み合った糸」のようなものです。

これを解くためには丹念に糸をほぐして行くしかありません。

この解きほぐす方法が、全身指圧をすると言うことなのです。

全身指圧を受ける事で、効率よく疲れが取れて行きます。

軽度の腰痛なら、これだけで長年続いた腰の症状が軽減してしまいます。

 

ポイントはお腹と脚の指圧

全身指圧で体の疲れを取りながら、腰の症状を取るピンポイントの施術も並行して進めましょう。

すると段々腰が楽になって来るんです。

なぜ脚とお腹がポイントになるのか言いますと、腰は背骨を介して脚(ふともも)の筋肉と関連を持っているのです。

またお腹は腰の反対側にあり、これも筋肉を介して腰と繋がっているからです。

ですからお腹を柔らかくすると、腰が柔らかくなり、また脚をホグとお腹も柔らかくなるのです。

ですから「症状が抜けなくて…」と悩んでいる方は、ゆるゆると脚の緊張を取って、そして硬くなったお腹を弛めるといいのです。

決して無理をしてグイグイ押さなくて大丈夫です。

ゆっくりと動かして弛めるのがコツ。

これでラクになりますよ。

関連記事も載せましたので、関心のある方は御覧になって下さい。

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≪当会の沿革≫ 経絡指圧普及会・池袋治療室
当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。特に治療では、古来から伝わる漢方式の施術を実践し、利用者の皆さんの体の不調を治す指圧を実践しています。
平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060