発熱のあるインフルエンザの家庭での対処法

 今年はインフルエンザが例年以上に猛威を振るっているそうです。確かに私の周囲でもこの正月前後にインフルエンザに罹ったという人が結構いました。皆さんの周りはいかがでしょうか。実は私の父親も年末にインフルエンザに罹り入院しました。幸い軽症だったので1~2日で退院したのですが、高齢ゆえ予後が悪く、退院後は指圧をして養生してもらいました。その時の様子を書きます。

 

インフルエンザの症状

年末に何となく調子が悪いと言い始めました。

普段から体調の事は口にしない人です。

それを口に出すという事は、相当気分が悪いのだと思いました。

そこで寝るように言って安静にし、様子を候いました。

汗がしきりに出るようで、発熱しているようです。咳はあまり出ません。

しかし段々元気がなくなり、起き上がるのもしんどそうでした。

これはインフルエンザかもしれない。そう思って様子を見ていました。

大事を取って入院する

熱が結構高かったようで、仰向けになると苦しがるようになりました。

すぐうつ伏せになるのです。

うつ伏せと言っても「亀」のようにうずくまる格好で唸っているのです。

却って苦しいだろうと、仰向けに戻すのですが、本人はすぐうつ伏せになろうとします。

口数も少なくなり、顔を見ると苦しそうなのです。

こりゃあダメだ、病院に入院させた方が良いと判断しました。

病院に連絡すると、病室が空いているのですぐ来いとのこと。

早速救急車を呼んで病院に直行しました。検査をすると熱も高く、インフルエンザに間違いない。

しかし症状は軽いので2~3日入院すれば大丈夫との事でした。

退院後の様子は…

熱も治まり、3日後に退院して自宅へ。

ただその後の予後はあまり良くありませんでした。

咳が取れないのです。

熱が治まってから一週間は過ぎていましたので多少安心はしていたのですが本人は咳で寝ていました。

様子を見ていましたが、なかなか治まる様子はありませんでした。

なにぶん高齢なので、あまり激しい咳は体力を奪いますので気になります。

指圧で療養・養生する

自宅でも激しく咳き込んでいましたので、そこで私の指圧を受けて養生してもらう事にしました。

まずお腹を診てみます。診ると比較的フワフワで病人のお腹ではありません。

ただ両腕が固く強張っています。

そこでうつ伏せにして背中を丁寧に時間をかけて指圧を行い背部の緊張を取りました。

つぎに仰向けにして下肢の指圧を軽く流すように行います。

最後に固く強張っている腕を丁寧に指先まで把握圧します。

再びお腹に戻るとお腹は更にふわふわになっていました。

時間にして一時間程度指圧したと思います。

これなら程なく回復するかも知れない…。

そう母親にコメントして帰ったのですが、2~3日後に電話してみると翌日には咳が止まっていたそうです。

父親の咳は三焦経から出た咳で、漢方的には「三焦実」の証で風邪の末期に出る証です。

ただ本人は病院からもらった「薬が効いたのだ」と思っているそうです…。


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