指圧というと慰安娯楽的なイメージが強いので、これが病気や症状に効くと言ってもにわかには信じない人も多いでしょう。しかし指圧を50年行ってきた実感から言うと、確かに不特定要素はあるものの、日常的には確かに効く…という実感を持っています。ではどのような場合に、どのように効くのかを解説したいと思います。
指圧はどんな場面で効くのか…
私たちが日常普通に遭遇する場面なら、指圧が結構有効なケースが多いです。代表的なのが「肩こり」などは皆さんもご存じの通りです。また「腰痛」なども指圧が得意とするケースです。あまり知られていないのが「打撲・捻挫」です。これなどは整形外科や整体などが得意とすると考えられ勝ちですが、指圧でも意外と大きな効果が得られます。
また内臓に由来したケースでは「疲労」にまつわるトラブルにも効きます。例えば「眼精疲労」や「疲労困憊」「だるさ」「頭痛」「めまい」など…。精神的なところでは「うつ病」などにも効果があります。この辺りになると「本当に効くのかしら…」と思う方も居られると思いますが、結構有効な事例が多いようです。
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なぜ指圧が効くのか…
ではなぜ効くのかですが、残念ながら細かい事はハッキリとは解っておりません。ただ指圧はキチンと行えば副交感神経を刺激する効果があるので、休息効果から緊張した体を弛めまた興奮した神経をも鎮める効果があるようです。ご存じのように人間の体は夜間休息状態のときに、その異常が回復するわけですから、その状態を指圧で人為的に作り出してあげれば病気や異常が治り易くなる…そのように考えています。そしてそのカギを握っているのが自律神経というわけです。
自律神経は体中の内臓や諸器官に張り巡らされていて、働きを調整しバランスを取っています。特にその中の副交感神経は病気回復のカギを握っていて、副交感神経がキチンと働いていれば病気は治りやすくなります。指圧はその副交感神経を積極的に刺激し整える働きがあります。指圧をすると色々な種類の病気が治る理由はここにあるようなのです。
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どんな感じで治るのか…
指圧では薬剤と違ってスッキリ治るというより、変な言い方ですが「憑き物が取れた」という感じで治ります。これは東洋医学全般に言える事ですが、治療刺激が直接患部に働き掛けて「治す」というより、周辺のコンディションを改善して「治る」と言う治り方です。もっと分かり易く言うと、指圧によって自分自身の体力が上がって、その結果自分の力で治って行くという事なのです。つまり治った時は自分の体力で病気を克服した形になるので、病気の再発も起こり難く効果が長続きするのです。薬の場合は、それが切れるとまた状態が悪くなる事も多いですが、指圧は一旦効き始めると後戻りはしません。これは指圧の大きな特徴です。ただ手技ゆえに効果が出るまで人によって多少の時間が掛かります。
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副作用などはあるのか…
指圧では副作用はありません。これは治療を受ける側からすれば嬉しい事です。指圧は刺激が温和で、また全身を一単位として偏らずに治療するので副作用が出ないのです。ですから健康な人はもちろん、病中病後の人でも安心して指圧を受ける事が出来ます。
ただ注意するとしたら、現状の体力に見合った施術を受けて戴くという事です。体力のない人に強い指圧をすればツライだけですし、病中病後の人には長めの指圧は施術疲れを呼びます。だから最初は短めに受ける…と言った工夫が必要になります。この辺りは常識的に判断して戴ければ良いです。
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どのくらいで治るのか…
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当会は体の不調やコンディションの低下を感じている方、とくに中高年以上の女性のご利用が多いのですが、その体の不調を改善するための指圧を提案しています。「体調を整えて、日々の仕事に元気よく取り組みたい」とお考えの方には最適な施術かと思います。施術するしないに拘わらず、気になる症状があるようでしたら、お気軽にお問合せ下さい。お問合せで施術を強要する事はありません。