検査異常なし・原因不明な不快な症状で悩む…

頭を傾げるような症状や訴えをする方がいます。病の大小は問いません。多くは病気のようでも、それ程ひどくない状態で日常生活はこなせる。一見元気にも見えます。でも本人は苦痛を感じている…。他の人に言ってもなかなか理解してもらえず悩んでいると言った感じです。今回はそのような原因不明な病についてお話しします。

 

どんな症状なのか…?

 疲れが一向に取れないとか、気分が突然塞いでしまうとか、午後になると疲れて動けなくなるとか…症状は多彩です。

 

ただ症状のわりには元気で、病院検査でも異常は見当たらないようです。

普段は快活なので健康に見られますが、本人は人知れず長年その異常感覚で悩んでいたりします。

また自覚される症状も、病気の典型的な症状ではなく、俗に言う不定愁訴的で感覚的な訴えが多いのです。

ただ「うつ病」のような精神的な苦痛は伴っていないようです。

本人としても病気と健康の中間くらいだと自覚しており、病院巡りをしても「異常はありませんよ」と本気にしてくれません。それで困っているわけです。

つい治療院巡りをしてしまう…

 病院でも相手にされない事から、様々な治療院を巡るようになります。

 

このタイプの方は結構活動的でマメに動く人が多いようです。

ただ治療院を歩いてみても、結果は芳しくなく症状はあまり改善されなかったと言います。

結局あきらめて放置…という形になって、家でサプリを飲んだり、たまに売薬を服用したりして過ごしていたようなのです。

それでも症状は悪化する事はなく、ごまかしながら過ごしていると言う感じでした。

 

 

身体に触れてみると…

触れてみると「それ程悪くないのかな」と言うか、悪い目印がないというのが第一印象です。

 

声も大きく、見た目では確かに健康そうに見えるからです。

特徴としては皮膚の弾力が一様に硬い人が多く、目だった圧反応やコリも解り難い。

そうなると少し難しいです。押圧場所のターゲットを絞れないからです。

ただ漢方的にはこのような訴えは「水」に関係したトラブル(水毒と言います)が多く、まず水分の摂取量を疑います。

たとえば「風呂上りに水を飲みますか」と聞きます。

すると「ペットボトル1本(1リットル)のウーロン茶を毎晩飲みます」と言うのがありました。

いくらなんでも飲み過ぎですから、これは「水」に関係したトラブルと考え、「腎経」や「膀胱経」に異常があるなと見当をつけます。

そして指圧箇所のターゲットを絞れないので、まず全身指圧をします。

そして指圧をしてみる…

体中が張って固かったり、また深部に頑固なコリがあってなかなか弛まないケースが多いです。

 

求めるままに強く圧すのですが、応えないと言う方が多いです。

これまでの治療院巡りで体表面が鍛えられ、少しばかりの刺激では応えないんです。

こういう時は全身指圧をして、体の表面が弛むのを待ちます。5、6回行うと弛んで来るので、そこで施術ターゲットを絞ります。

概して腰とお腹が固い人が多く、下半身を重点に指圧を進めて行きます。

施術回数を重ねると、徐々にお腹が弛んで柔らかくなって来ます。

と同時に、つかみ所のなかったツライ症状が段々小さくなる…。そんな感じで変化して来ます。

やがて「まだあるけれど、気にならない」と言う状態になります。

ここまで来ると安心です。

治療は終了となります。その後はご自身の体力が残りの症状を克服してしまうからです。

 

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まとめ

病院で検査をしても異常なし。しかし本人は不快な症状で悩んでいる。そんな方も多いようです。病院や治療院巡りをしている方も多いです。そんな方を診てみると、押しなべて腰やお腹が硬い人が多い。これを全身指圧をしながら弛めてあげると、症状も軽快する事が多いです。漢方では「水」の病として分類するこの種の病は、病気ではない病気として扱われる事が多いです。方策としては、全身指圧を行いながら体を弛め、施術重点部位を絞り施術を繰り返します。お腹が弛んでくると、徐々に症状も軽快してくるので「元気になったら」治療を終了します。全身指圧は指圧専門院なら、どこでも受ける事ができます。

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☆当会の沿革☆
当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060、 メールでの問合せ
 
 
 
 
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